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コツンと僕の席の横で足を止める。
なんなんだよ、先に声出せよ。
無言で近づくな、鈴木のくせに。
「中島!悪かった!本当に悪かった!すまん!
そして山田もだ!これは俺が悪い!余計な口出ししてすまなかった!
けどな、俺がいたからお前らはくっついたんだ!感謝してくれよ!」
「………沈めるよ」
途中からなんか調子乗り始めたよな、このおっさん。
がたいが無駄に良くて、色黒で、見た目はサーファーで、
髪の毛もまあ気を使ってるのか…整えられた髭が特徴的な糞教師、鈴木。
鈴木の言葉に釘を刺したのは、僕ではなく涼介くんだった。
その言葉は冷たく、ナイフのようで鈴木には大ダメージだったらしい。
もはや返す言葉もないみたいだ。
「うっ…………俺は言い返しちゃいけねーんだ。我慢しろ、俺。
そうだ、中島。白い封筒の中身見たか?」
葛藤するのはいいけど声に出さないでほしい、気持ち悪いから。
というよりもまず、白い封筒なんてもらったっけ……。
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