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鈴木がそう呟くと、顔をしかめた涼介くん。
鈴木、そこで涼介くんにつっこんじゃいけないんだよ。
「もらっちゃだめなの」
「いや、そうは言ってねーだろ」
「大体、この写真のゆうとくんの笑顔を鈴木が見たかと思うと殴ってやりたい」
「お前、実はこの写真気にいったクセに調子のんなよ」
「………いいんですか、先生。
教師が生徒の写真を隠し撮りなんてことがバレたら」
「あーもう!わかったよ!お前に文句言った俺が悪かったっつーの!」
涼介くんは機嫌が良さそうに少し笑うと、小声で「ラッキー」と呟いた。
肝心の鈴木は参ったのか、教卓の前へと歩いていく。
なんか鈴木が哀れに見えたが、気にしないことにしておこう。
所詮鈴木だ。
ところで。
「何がラッキーなの?」
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