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「知らない!どうでもいい!」
独り言でもなんでもいい。
変な人だって思えば良いよ。
周りの人の好奇な視線だってどうだってよかった。
あんなこと言ったけど、
実はすごい寂しい感情を消し去りたかった。
今まで涼介くんとのんびり歩いていた景色を、今は一人で走っている。
大好きだからこそ、
感情が収まりきらなかったんだと思う。
そのまま家へと着くと、自分の部屋に直行した。
久しぶりの運動で動悸が激しい。
ちょっと無茶したかも……
それだけ夢中で走っていた。
ぺたんと床に座り込むと、さっきの情景が浮かんでくる。
僕はどうすれば良かったかな。
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