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あのとき『いいよ』なんて言って、一人で帰ってれば良かったのかな。
そんなことしたって、寂しいのなんて変わらないよ。
記念日を忘れられてたうえに、一緒に帰れないなんて悲しい。
忘れられてなかったら、今日は仕方ないかって思えたかもしれないのに。
そうしたらこんなことになんて、ならなかったかもしれないのに。
それでも今日は大事にしたかったんだ。
僕もまだまだ子供で。
もうちょっと大人だったら、あの場だけで事は済んだのかもしれない。
だんだんと後悔が募っていく。
少しだけ、涼介くんが追いかけてきてくれないかなーなんて期待もしてた。
でも、もしかしたら本格的に嫌われたかな。
面倒くさいなって涼介くんなら思いかねない。
そして、あのとき『適当人間！』って言ってしまった。
僕は涼介くんの適当なところも大好きなのに。
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