910人が本棚に入れています
本棚に追加
隆之介くんと一緒に教室に戻ってくると、
僕の席で寝ている男の子がいた。
それは紛れもない僕の好きな人で。
キャラメル色でパーマを当てた髪の毛は、
どうしようもなく涼介くんに似合っている。
「涼介くん、涼介くん」
「……」
「…無視?」
「…………」
あれ、なんだか今日はおかしい。
いつもなら「んー?」とか言って笑いかけてくれるのに。
「涼介くんってば」
「何」
「…………え?」
不機嫌極まりない。
ダーク涼介が君臨している。
最初のコメントを投稿しよう!