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病室に駆け寄った彼女は、
『…生きとう?』
『栄養失調と多少の過労ぐらいで死ぬか(笑)やけん…泣くな』
泣きながら彼女は側に寄ってきた。
俺は栄養不足と過度なトレーニングよる疲労で倒れた。一週間は入院らしい。
大会まで2週間前で、必死に掴んだスタメンの座があった俺は、これは流石に精神的に辛かった。
『はい!!』
といつものように手紙を受け取った。
いつも見ていた彼女の文字が霞んで見えなかった。
悔しくて、
辛くて、
そして何より、それでも元気づけようと隣で笑う彼女を見ていると涙が止まらなかった。
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