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取り敢えず、唖然としていた私に彼女は
『彼氏と別れちゃったんだー』
と乾いた笑みをうかべ話した。
その言葉に我に戻った私は
『いやいや!!そんな事よりも血が出てるよ!!』
と激しくツッコミを入れ、ティッシュを探すが持っていない。
『これくらい大丈夫だよ』
彼女の言葉に、落ち着きを取り戻した私は、どうしても気になり
『…何かされたの?』
無神経とは感じたが問いかけた。
『ちょっと…ね』
そう呟きながら、傷口を触る彼女に何も問い掛ける事が出来なかった。
いや…私は問い掛ける言葉が思い浮かばなかった。
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