男性についての話

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周りの喧騒は相変わらず。だけど窓に水滴が見える。雨が降ってきた。 実は、言ってみたかっただけだった。 「何がだよ」 私はため息をついた。 雨が降ってきた。 『わかった。学校で何があったかを聞いてるのよ』 「普通の生徒だったよ。大人しめの」 『へぇへぇ。おとなしく言うことを聞いてましたってわけだ。』 たかしは明らかに動揺している。知られてはまずい事があると言ってるようなものだった。押すなら今だ。今しかない。 『黙ってるなら続けるよ。黙って言うことを聞いてたんだよね。何をしたのかな?』 たかしはまだ押し黙っている。 『君は幼い男の子が好きだね。なんでかな?』 『無理矢理何をさせたいのかな』 『君は何を無理矢理されたのかな』 たかしはまだ押し黙っている。
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