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いつしかエレフに続く奴隷は増え、気づけばその数は万単位に膨れ上がった
その軍隊はどんな敵でもなぎはらった
そんな将軍、エレフの名をみんな知りたがったが、エレフは自分の名前を部下にすら言わなかった為、周りは『紫瞳の狼』と呼んでいた
そして彼は武器を手に入れる為、鉄器の国へと渡る
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~アナトリア王宮~
オリオンはいつものように弓術の練習をしていた
星女神殿から授かったこの矢、
この矢でミーシャの敵を討つ為に…
『アナトリア王子、オリオン』
突如後ろからした声にオリオンは振り向いた
どこかで見た顔…
『…あなたは、兄上?』
何でここにいるのだろう?
オリオンは顔をまじまじとみた
『ミーシャという巫女が殺された
知り合いだろう?』
え…
『知っています
それが何ですか?』
なぜ兄上が知り合いだと知っている?
弓を持つ手に力が入る
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