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「ちょっと!君どうしたの?」
俺が顔を上げると学校の敷地内、校門の内側にツインテイルの女の子が不審そうに、勘違いでなければ、心配そうにこちらを見ていた。
「いや…あの、これ抜けなくなっちゃって、もう俺どうしたらいいのか…」
初対面の女の子に話していいか迷ったが状況が状況なだけにしょうがない、俺は真っ黒の指輪を見せながらツインテイルの女の子に助けを求めた。
するとツインテイルの女の子は遠くて指輪がみえなかったのか?を浮かべたまま、恐る恐る近くに寄ってきて俺の指を覗くように見た。
「一つ質問していい?」
なぜかツインテ少女は指輪を見た瞬間顔から心配そうな表情を一切消して、変わりに怪訝そうな顔100%になっていた。
「まぁ…答えられる範囲なら」
表面上では冷静に答えてはいる俺だが
内心では、まさかこの子が指輪の持ち主なんじゃないかと冷や汗ダラダラである。
少女は俺の答えにジトーとした視線を送ってきたが(冷や汗の原因)すぐフゥとため息をついて
「じゃあ答えられると思うから聞くけど、君ってここの生徒?あぁちなみに、推薦で受かった4月からの新入生ってのも含めてね」
と聞いてきた。
なぜそんなことを聞いてくるんだ?
ハッまさか!ここの生徒なら指輪を返すだけでいいけど、違かったら即警察行きとかそういう意味で聞いたのか!
でも指輪ハズレないしな…
とゆうかやっぱりこの子指輪の持ち主だろ…
あーやっぱやるんじゃなかった…
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