運命的な出逢い

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「ねぇ君聞いてる?もしかして答えられない質問だった?」 俺が次出てきた時どうやって天使に残酷な調教を悪魔にさせるか考えていたらツインテ少女がさっきの2倍は怪訝そうな顔で聞いてきた。 マズい、ヤばい、コわい、そんな感情が俺の中を埋めていって、体は熱くなり、頭のてっぺんから足の指先まで強張ってしまった。 まるで猫に追い詰められた猫の気持ちだ。 「ちょっと、この学校の生徒か聞いてるだけじゃん…黙りじゃわかんないよ?」 なんだろう?この万引きが見つかってひたすら店員に問い詰められてる…みたいな状況は? しかも現状校門の目の前で女の子に問いつめられてるわけで、さっきから周りを走っている陸上部と思しき連中からの視線が痛いわけで……もはや心が砕けそうだった。 ていうかもう指輪も見せちゃってるし今更隠すのは無理だよなぁ… と悟った俺は追い詰めた猫に反撃すべく行動にでた。  
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