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「高坂真琴(コウサカマコト)」
「…はい」
朝のHR(ホームルーム)その出席確認の点呼をとっている中に俺はいた。
俺の通ってるこの学校は普通じゃない…その理由の一つがこの担任だ。
一人一人フルネームで次々とクラスメートが出欠を確認されている中、俺は担任の先生を見た。
真っ白でボサボサの髪、シミ一つ無い真っ白な服に購入したばかりのような真っ白な靴、この時点でいろいろとおかしいのだが、一番おかしいのは、入学初日30代後半と自己紹介していたこの教師、なぜか20代といっても通用しそうなほど若々しい顔つきなのだ。
誰に通用するのかはわからないけど…
「はい出欠確認終わり、33人全員出席してくれて先生はウレシイゾー」
最後の一人の確認が終わった先生は出席表を閉じながら、うれしそうな感情0でダルそうな瞳を皆に向けて続ける。
「今日は記念すべき三日目の授業で~す。っても今までと同じで昼までしかやらないけどね、本格的なことは前にも言った通り1週間後にやるから皆気合い入レトケヨー」
一切気合いのない声で喋る先生に対してげんなりしているのは俺だけじゃないはずだ。見れば数人は俺と同じで微妙な苦笑いをしているだけだった。
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