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理由は簡単。
あまりにも謎すぎるからだ。
さっき言った施設だって何の施設かわからないし、そもそも何でこんなにデカいのか不思議でしょうがない…
いや、俺だって謎とか不思議とかに惹かれない訳じゃないさ、ただ、よく考えてみてくれよ?
一生で一度の高校生活だぜ?
もしかしたら入学式のときに生徒代表挨拶に選ばれて教壇に上がっている美少女優等生に一目惚れしちゃったりして、その後偶然その子と同じクラスになって、しかも隣の席で、いきなり「君のこと一目見て…好きになっちゃった♪ねぇ…私と付き合ってくれないかな？」とか、もはや神に定められたとしか思えない運命的な出会いがあるかもしれないのに
この謎の高校に入ったら、入学式の先生の挨拶の時にどう見てもマッドサイエンティストにしか見えない先生に一目惚れされちゃったりして、その後偶然その先生が担任になったりして、しかも「君を初めて見たときから…実験体にしたかったの♪ねぇ…僕の実験に付き合ってくれないかな？」とか、もはや悪魔に決定権があるとしか思えない愉快で素敵な出会いなんてゴメンだからな。
だからこそ俺は安牌なる普通の高校に行くわけだ。
「…ってこんな事考えてる暇なかった！」
早く買い行かないと痺れを切らしたクリーチャー共に殺されちまう！
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