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「何だ今のは!?」
宏介が驚きの声を上げる。
「早く行かなきゃ!」
しかし紗耶は悠貴を見ながら全員を急かす。
「よし、早く行こう!」
悠貴はナイフを腰に差すと全員にホールへ行くように促す。
紗耶が使った魔法は何なのか?
宏介は疑問が残り何とも言えない気分だったが、窓が割れただけで済んだのであまり気にしないことにした。
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「何で叫鳥が居るんだ!」
悠貴達の担任、黒田が魔法を放ちながら悪態をつく。
叫鳥とは濃い紫色の身体で赤い目を持ち、不気味な顔をした鳥型の魔物のことである。
「さぁ、何でかしら?」
一方で落ち着いた雰囲気を漂わせる女性。
高崎栞【たかさきしおり】は優雅に佇んでいた。
「高崎先生も手伝って下さいよ!」
黙って見ているだけの高崎。
黒田は先輩の高崎に文句を言う。
「えぇ?後少しじゃない、細かいこと言わないのくろちん」
「く、くろちん…?」
上手くつかめない高崎の性格に黒田は困惑するが、何とか最後の叫鳥を消滅させた。
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