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雀の囀ずりに目覚めるとボクは家の中にいた。
誰の家だろう?
まぁ誰の家でもいーや。とりあえずお腹が空いたから何か食べよう。
「おはよう。ご飯は机の上につくって置いたから、温めて食べてね。それじゃあ、母さんはこれから仕事に行ってくるわ」
階下に行くとやつれた顔の痩せ細った女性がボクを出迎えた。どうやらボクの母さんらしい。
母さんは力のない笑みを浮かべて家を後にした。随分と疲れているみたいだ。壁の時計を見ると時刻は朝の六時。
「…………」
朝御飯は美味しかった。
さて、と。またいらないものを持ってしまった。
また? うーん。
とにかくいらないものはポーイ。
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