20人が本棚に入れています
本棚に追加
気付くとボクは何処かの公園のベンチに座っていた。
ここは何処? ボクは誰?
どうでもいいけど、とりあえず暇だから遊ぼう。
子供たちが楽しそうにサッカーをしているので、混ぜてもらうことにする。ルールは覚えているのでプレイに関する心配はいらない。
「お兄さんも仲間にいれてくれないかな?」
「んー? あ。こいつ、貧乏な家んとこの疫病神じゃね」
「塀にした落書きがバレた、とか?」
「バ、バカ」
「うわー、みんな逃げろー! こいつに触られたら疫病菌が付くぞー!」
一目散に逃げられてしまった。おちゃらけた風に逃げて、触られると疫病菌が付くって言うのはもしかしてアレなのかな?
鬼ごっこの亜種、みたいな。
そっか、そっか。
「待てー!」
独自にルールを改変して一人一人蹴っ飛ばしてやった。全員にタッチしたし今度はボクが逃げる番。
泣き喚いて追いかけてくる気配はなさそうだけど、逃げとくに越したことはない。
なんだかイライラする。きっとまたいらないものを持ってしまったんだろう。
また? うーん。
ポーイ!
最初のコメントを投稿しよう!