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「はいはーい!」
と慶次が呑気にドアを開けると
見たことない2人組がいた。
その後ろで半兵衛がやれやれとため息をした。
「誰だ貴様は?」
鋭い視線を向ける客人に慶次は硬直するが半兵衛が前に出たところでその客人は顔を和ませた。
「久しぶりだね三成君、吉継君」
「お久しぶりです半兵衛様」
どうやら親戚だったらしく、慶次は納得していたが、三成が同じ学校の制服を着ていたので気になり、半兵衛に聞いた。
だが、聞こえたのか車椅子に乗った吉継が逆に口を開いた。
「三成は今日、大阪から転校してきた故に挨拶に来た、なぁ三成」
「そうだ」
吉継を乗せた車椅子を引きながら、三成はお辞儀する。
きょとんと慶次はしているが半兵衛が慶次の事を説明すると、三成が慶次に向かって言う。
「貴様が半兵衛様の彼氏か?」
「え、…あぁ、うん」
「泣かせたら許さない」
「わかったよ」
慶次は三成の質問に少したじろぎながら、そう答えた。
答えを聞いた三成は安心したのか表情を緩め、もう一礼お辞儀する。
「では半兵衛様、私は用事がありますので後程」
「わかったよ三成君
吉継君も頑張ってね?」
と半兵衛は彼等を見送ってドアを閉めた。
慶次は仕度の用意を持ったまま、唖然とする。
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