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「政宗様、お迎えに参りました」
その高級車の窓から顔を出すのは、政宗のクラスを担当している片倉先生だった。
彼は政宗の親戚こそ、家の執事みたいな存在らしい
「Goodtimingだ、小十郎」
「いいえ、そんな事はありません」
二人は何気ない会話をした後、 政宗を車に乗せ、それから残りの五人を後部座席に乗せようと車のドアを開ける。
「どうぞ」
「あの…
自転車…はどうしたら…」
慶次は戸惑いながら小十郎に聞くと、根の優しい彼は
「後ろのトランクに乗せておく、心配せず乗れ」
とだけ言って慶次達を後部座席に乗せる。
彼は全員乗ったのを確認すると、ドアを閉めて自転車を軽々と持ち上げてから車のトランクに乗せて扉を閉めた。
それから座席に戻ると扉を閉め、エンジンをつけて車を発車させる
「片倉殿は誠、器用で御座る」
「そうだね、すごいよ」
と幸村と半兵衛二人が褒め称える中、車はゆっくりと動いていた。
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