はじまり
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ほくそ笑み、何気なく背後を顔を向けてみる。 そこには-- 「ッ!!」 至近距離に迫った、渚の姿があった。 勇火の顔から血の気が引き、更に自分もスピードを上げようとするが……時既に遅し。 「捕らえたぁぁぁッ!!」 そんな声とともに、襟首に渚の手がかかる。
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