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退院してから気付いた事があります。
病院ではトイレに行く以外は歩く事もなかった為、階段が一段も上がれなくなっていました。足が上がらないのです。
病院食だから美味しく感じなかったのかと思っていましたが、味覚がおかしくなっていました。
知った味が別の味に感じ、塩味なども感じませんでした。
ずっとベッドの上だったからか、匂いも感じていなかった事にも気付きました。
人とあまり会話していなかったので、会話の内容が理解出来ない事にも気付きませんでした。
倦怠感は、筋力もなくし、肺炎も治っていないので当然だろうと思います。退院して1ヶ月は少し動いただけで血中酸素濃度は86位まで下がっていました。
このウイルスを「ただの風邪」「陰謀」などと言っている人もいますが、実際に感染し、発症したウイルスは「ただの」ではないと私は思います。
名前は風邪でも何でもいいとは思いますが、「ただの」と軽い物にしてしまうのには疑問を感じます。
コロナが肺炎になるウイルスというのは、恐らく正しいでしょう。
ただ、コロナ肺炎=死ではありません。
私の経験上、感染しても動き回らずに安静に過ごしていれば、ウイルスが活発化する事を防げたかもしれません。
一度活発化したウイルスは瞬く間に悪化していきます。私が経験したように、ほんの数分前には少しも感じなかった呼吸苦が突然現れるのです。
それを感じて、安静にして横になっていたら治まるだろうと眠ってしまったら、私は起き上がれなかったと思います。
コロナ肺炎が、風邪をこじらせてなる肺炎と違う所は、自覚症状がないまま進んでいくのです。
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