誕生

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翌日…それは誕生した 「やだ~~~~~あれほどバッタは嫌だって言ったのに~~」 ジタバタしながらバッタ男となったタケルが秘密結社の洞窟から飛び出して来た 手にはしっかり現金の束をにぎりしめ… 『まて~バッタ男!金返せ!』 お金が絡んだせいか、いつに無く凄みのある医師達 ”バッタって……その呼び方やめろよ~” 「くそ~この仕返しはぜって~してやる!覚えとけ秘密結社!」 洞窟の出口まで追い掛けて来た医師達だったかメタボな体では今のタケルには到底追いつけるものではなさそうだ 『くそぅ!戦闘員達よ!バッタ男の生死は問わぬから あの金を取り戻すのだ!』 『イィ~~~~!』 ぞろぞろと現れる戦闘員…いかにも雑魚キャラだ 「イィ…って…あれにされなくて良かったかも…」 見たままについ口に出てしまうタケル 『イィ……』 ”明らかにテンション下がってる……” 「今だ!この隙に逃げちゃえ♪」 バッタ男になったタケルは逃げるスピードも尋常じゃなかった 「ハァハァ…なんとか逃げ切ったか…」 洞窟から雑木林を抜け山を一つ越えた辺りで立ち止まったタケルは人間の姿に戻る… ”よかった~♪この【バッタ男マニュアル】見つけて…これが無かったら速攻で警察に捕まるか見世物にされるとこだったよ…”
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