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「オレは夕食の買い出しに行かないといけないから、できれば解散がいいな」
最初に意見を口にしたのはジーク。そういえば昨日、余っていた食材を使ったから、今はほとんど残っていないのか。
これ幸いとばかりに、オレもジークの意見に賛成する。
「聞いといて何だけど、オレもパス。ちょっと用事があるんだ」
6人中2人が解散を希望すれば、オレ達の場合大体が解散となる。今回もそれは例外ではなかった。
「なら今日はもう解散ね。リオン、ちょっと模擬戦に付き合ってくれない?」
「別に構わないが……」
「ありがと。そういうことだけど、みんなはどうする?」
セリスの問い。一緒にやらない? という誘いとも言える。さっきの戦闘はあっさりと終わったから、色々と確かめたいこともあるんだろう。
「んー……。オレはもう一度依頼受けてくるわ。小遣い稼ぎついでに武器の練習もできて一石二鳥だし」
「私も用事があるから今日は遠慮しとくね」
てっきりみんな暇なのかと思っていたが、実際そうでもなかったみたいだ。
時間が惜しいのか、みんなの予定が確定するや、セリス達は席を立ち、階段を降りていく。いつまでもここにいても仕方ないので、オレ達も1階に降り、掲示板に向かうシンと別れてギルドを後にした。
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