武器を手に

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 言われて、使い魔召喚の時のことを思い出す。  そういえば、ミカエルは何度かオレに視線を送ってたな……。去り際のエレナへの耳打ちはそういうことか。 「わかった。晩飯を食べた後なら暇だろうから、時間を見てオレの部屋に来てくれ」  別段、断る理由はない。むしろ好都合だ。機会があれば話してみたかったしな。 「ありがと。後でお邪魔するね」  話が一区切りついたところで、会話の内容は次の話題へと移っていく。ミカエルに対する緊張、シンのバカ話、ジークの真面目さ、セリス達の進展状況、などなど……。  そうして話題に尽きることなく歩き続け、オレ達は学園まで戻ってきた。  微妙な時間帯にもかかわらずそれなりに人の姿が見受けられるのは、オレ達のように時間を潰しきれなかった2年生か、授業が終わって帰ろうとしている他の学年の生徒が多いからだろう。  そんな彼らに交じって寮へと向かい、自室のある20階へエレベーターを昇らせる。 「じゃあクラッド、また後でね」 「あぁ、待ってるよ」  すぐに会うということで挨拶もほどほどに、オレ達は部屋の前で別れ、自室へと姿を消す。  さて、さっさと始めるか。  
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