武器を手に

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 廊下を抜けてリビングに出るや、持っていた鞄をソファーに放り投げ、早速属性神達を召喚するために魔力を奔らせる。 「いや、ちょっと待てよ、オレ」  しかし、そのまま召喚というわけにはいかなかった。  自分に対する呟きと共に魔力の放出を止め、ぐるりと部屋の中を見回してみる。あぁ、やっぱりダメだ。  思い出してみれば、アイツらは召喚の際、どうやって出てきていた?  そう、自然現象を巻き起こしながら出てきていた。オレの記憶にはそう刻まれている。  そんな迷惑極まりない登場をされたらこの部屋はめちゃくちゃだ。時属性魔法で壊れる前の状態に戻すことも可能だが、もし壊れた範囲が周囲の部屋にまで及んでいればいろいろと面倒なことになる。そうならないようにするためには次元属性魔法も重ねないといけないわけだし――って、あぁもうめんどくさい!  要は、この部屋の中の空間を現実から切り離せばいいんだ。そうすればどんな登場をされても室内への影響は一切ない。ってか、何で一々こんなことをしないといけないんだろうか。  ため息を吐きながらも次元属性魔法で空間を切り離し、彼らを呼ぶ準備を終える。  よし、今度こそやるか。 「来い」  短い言葉とは裏腹に、頭の中ではしっかりと彼らの名前を順番に念じていく。その呼び掛けに反応したのか、オレの付近の床に次々と魔法陣が浮かび上がる。当然ながら、その数は7つ。  7人目の名前を呼び終えると同時に魔法陣は強く輝き――。  
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