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洗い物はシンに任せ、オレ達はジークの部屋を後にした。エレナと部屋の前で別れたオレは、自分の部屋に戻って早々、タオルを持ってバスルームへ向かう。
湯は張ってないためシャワーだけだ。頭や顔や身体を洗い、20分ほどで浴室を出る。
欠伸を噛み殺しながら髪を乾かし、歯を磨き、ものの数分でやることを終えた。
ふと時計を見れば、まだ9時にもなっていない時間帯。しかしオレのすることは決まっている。
「さて、寝るか」
誰に話しかけるわけでもなく1人で呟き、自分でもわかるぐらい上機嫌にベッドに潜り込む。やっとだ。やっと寝れる。
目を閉じれば、今までの疲れがどっと押し寄せ、すぐに意識が朦朧としてくる。そこで、唐突に明日の予定を思い出した。
そういえば、明日は使い魔召喚だったな。
「まっ、どうでもいいや……」
今は睡眠の方が大事だ。明日のことは明日考えよう。
そう結論付けたところで、オレは眠気に誘われるがままに意識を手放した。
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