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「フン。Dランク程度の野生モンスターがうじゃうじゃいるな。」
「分かるのか?」
「ああ。まぁな。Aランク以上の奴らなら魔力を感知出来てあたりめぇだからな」
「そう――――どぅわ!?」
いきなりなんか飛んできた……。
片手剣?
「やっぱり近くにいやがったか」
オイ、気付いてたなら言ってくれよ。
そこに出てきたのは、2匹のゴブリンと呼ばれるDランクモンスター。
ヨダレたらたらでなんかブヒブヒ言ってるし。
ちなみにモンスターや使い魔の中には人間の言葉を話せる者とそうでないものがいる。
使い魔の場合は話せなくても通じるから問題はないが。
「っしゃ!やるぞシレン」
「うるせぇ。わかってんだよ」
……。
オレがちょっと傷ついてる間にシレンは武器を召喚していた。
「出でよ。"ジャッジメント"」
ジャッジメント?
武器が?
そこに現れたのは、シレンよりも大きい白銀の大剣だった。
「綺麗だ……。」
思わず見とれてしまう。
「フン、当たり前だ。コイツは幻の大剣だしな」
「なんで持ってんだよ。」
「拾った」
「世の中不平等だコンニャロ」
そんなことがあってたまるか!
「細けぇことは良いだろ。テメェもさっさと出せよ。」
そうだな……。
「出でよ!"白刀(ハクトウ)【零ノ刃】(ゼロノハ)"」
「ほう。なかなか良いもん持ってんじゃねぇか。」
「良いもんなのか?ひいじいちゃんがくれたんだ。異国の刀だって」
「とりあえず、今は殺るぞ?クズを」
「ああ。」
一陣の風が吹いたのと同時に動いた―――
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