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「好きだったからよ」
女は反省する態度を見せず
膝を大袈裟に持ち上げ
足を組んで太腿を見せた。
女は長いストレートの髪が
よく似合う美人タイプで
挑発しているのか
スタイルを自慢したいだけなのか
よくわからない。
「ゴホン」
咳払いをして
一度視線を外した刑事は
改めて質問をした。
「好きなら……
殺す必要はないだろ?」
「私はね……何事にも……
飽きっぽい性格なのよ。
好きなものができると
ツバをつけて……
すぐに手に入れるわ」
女はそう言って
脚を再び組み換えた。
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