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「新しく好きなものが
できてちゃうと……
古くなったものを
そのまま捨てるのが
惜しくなっちゃって
自分の手で永遠に
魂を奪わないと……
気がすまないの」
「好きなものを
一人占めにしておきたい……
というわけか?」
刑事は女と視線を合わせた。
「まぁ、そういうことね」
女はニッコリと微笑んで
長い髪をかきあげた。
クリスマスツリーの
飾りとしてつけられる
カラーボールそっくりの
イヤリングが耳元で揺れた。
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