本当の目的

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少しだけ間が空いて 「まぁ~っ、俺も格闘家のはしくれだから、思うんだけど…、人の為になる事にこの体を使うんなら、喜んでやらせてもらおうかな~」 と四郎が椅子から立ち上がりファイティングポーズをとってみせた。 「どおせ一度、無くした体を元に戻してもらった恩もある…、俺も仲間に入れてくれ」 ビッグ=クラッシャーもゆっくりと親指を立てて見せた。 「僕は最初から社長の命令を聞く様に造られているから大丈夫だよ」 パルスも右手を上げて答えた。 「よっしゃ~っ、決まりだ!!!!」 デロスは拳を上げて喜びながらパルスに 「パルス、さっきの爆発音の場所を衛星にリンクして突き止めて報告しろ!!後の者は“ライジングバード”にて待機しろ!!!!!」 と言われて今度は何だと言わんばかりに アイアン=ジョウが 「何だって?どこで待機しろって?ライジングバードって何だ?」 デロスは「フフン」と笑い腕時計に向かい 「ミホシ聞こえるか?」 と、あのお手伝いロボットに話しかけた。すると、待っていましたと言わんばかりに 「ハイハイ、キコエテイルワヨ!!ライジングバードノスタンバイネェ。オーナーー。」 と声が聞こえて、壁に掛けてあるホワイトボードがスライドして、見たことの無い大きな装置が出て来た。 それを見たバットは目を見開き 「本格的な秘密基地になっているんだな~」 と感心するばかりであったがデロスは 「誰にも内緒だよ」 と口に人差し指をあてがってバットにウインクをしてみせた。 「あ~~っ、当たり前じゃないかぁ~っ、お、俺は刑事だぞぉ!!市民の秘密は絶対守る!!!」 バットは胸を張って断言したが、少し挙動不審な感じになっていた。 「さっ、みんなはここに入ってくれ」 とパルス以外のアンドロイドがホワイトボードの奥にある装置に入って、こちらを向いた。 「こ、これで良いのか?」 アイアン=ジョウが不安そうにデロスに聞いた。 「良いぜ!じゃあ~っ、コードネーム!スクラッパーズ!!スタンバイ!!!!」 デロスの声で机が一瞬でかき消され、沢山の計器やボタンがある司令官テーブル床から現れてきた。 デロスはその中の緑色のボタンを 「ライジングバードに転送開始!!!!」 と言いながら押した。「ブゥ~~ン」と唸りを上げて来たと思った瞬間、装置の中の4人が「パッ」と消えた。 「て、て、転送装置!?マジかよ~~っ、これもあのスクラップで造ったのか?信じられん!?」
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