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では数日前、俺の身に何が起きたかを最初に話しておこう。
そう…あれはいつも通りの日常を過ごしていた時だった。
~~~~~~~~~~
「司!」
「ん?おう、海斗か」
「おはっス!今日もいい天気だな~」
「ん~そうだな~何だかいい事がありそう」
-何が“いい事がありそう”だ…この時の俺は何も知らずに呑気なもんだ…
あ、ちなみに司こと『枝木 司(えだき つかさ)』は何を隠そうこの俺。
ついでに今話してる相手はクラスメイトの『岸谷 海斗(きしたに かいと)』-
「司、今日放課後暇か?」
「事と場合によっては暇でなくなる」
「あ~そう…ま、お前がいなくてもこっちは困らないからな」
「…どういう意味だ?」
「なぁに、男はお前だけじゃないって事さ」
「なんだか急に暇な気がしてきた。だから詳しい話しを聞かせろ」
「よかろう!なんと今日の放課後、宮高の女の子達と合コンがあるのだ!」
「なん…だと…」
宮高と言えばお嬢様学校じゃないか
そんな子達と合コンだとっ!
「…不幸にも出られなくなった奴のために、出ようとは思わんか?」
「そう…だな。うん。俺がその不幸な男の無念を晴らしてやろう!勘違いするな?俺は仕方なく出てやるんだからな!よって、俺の今日の放課後は暇だ」
「男のツンデレは無しだな。とりあえず放課後は校門集合って事で」
「了解」
そうして二人揃って親指をビシッと立て、歯を光らせた。
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