6)うそつき

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どうして、ねえ 答えてよ あたしの瞳(め)を見て やめて 足掻(あが)くのは もうやめるから もがくのに もう疲れたから その後ろ姿を見送って 独り哭(な)く 君の甘い声が漏れて あたしの鼓膜を揺らす そのうそつきな唇で お願い、ねえ 頷(うなず)いて あたしの手を握って 嵌(は)めて 足掻(あが)くのは 無駄と知ったから もがくのに 沈んでいくから 見慣れた後ろ姿に 景色が揺れる あたしは全てを晒(さら)すわ 君に全てを委(ゆだ)ねるから そのうそつきな指先で 蔑(さげす)んで 生きてる気がするから 陥(おとしい)れて 心がざわめくから 最後の望みよ だから…お願い 戒(いまし)めと 辱(はずか)しめと 少しの後悔は 人生のスパイス 仕上げは君のその嘘で… 20120129
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