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(起き抜けからつきつきと悲鳴を上げているような気がする頭は先天性の偏頭痛のもので普段ならば堪え込んでやり過ごすのだが相手の優しげな手付きに本日ばかりは我が儘紛いの要求をしてみたくなり"な、もっと撫でて？"なんて頬をだらしなくさせながら言ってみたならぱしりと脳天を叩かれ"っ…りょーちゃん、酷い･･痛い･･も、あかん。"とうだうだと文句を並べてみるも既に慣れているような相手にあしらわれるのだがめげる訳でもなく柔軟剤の日溜まりのような心地良い匂いに安心感を覚え抱き締めたまま擦りつくように嗅いでいたなら腹の虫が騒ぎ始めて"…ご飯、作ろか。"と歯切れの悪いその音に苦笑しながら独り言のように言い気怠い身体を動かし相手と共にキッチンに向かっておんぶするように背中に移動させるとマグネットやらが貼ってある冷蔵庫を開き"魚と肉、どっちがええー？"とあっさりとした中身の其処を覗きつつ尋ね)
大倉
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