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チンピラを逃がした男は私に向き直り
｢大丈夫かい君｣
なんかうざいよこの人
｢ありがとうございます とりあえず通報ですね｣
ポケットから携帯を取ろうとしたら男に腕を掴まれた
｢ちょっと恩人にその態度はないんじゃ｣
｢セクハラも追加ですね｣
｢すいませんでしたーーーー!｣
チンピラをやっつけた男も裁判にかけられるのは恐いと見える
｢この刀上げるから許して｣
｢なんですかその交渉 みんなで持てば怖くないですか｣
いきなり刀を渡されてもね……
｢いやこれ知ってる人にしかわからないように工夫して渡しますよ｣
｢……例えば？｣
｢ハカセに頼めば余裕だよ｣
｢ハカセの知り合いなんですか?!｣
｢ん？そうだけど……なんだっけマイロイドでも使いこなせる武器を作ってくれって頼まれたからそのぐらいはやってくれるはず……｣
この男……ハカセと知り合いなのか
なんかハカセの友好関係が気になる
｢ん？お前もしかしてマイロイド？｣
｢そうですよだからハカセに頼むのは全然平気なはずですよ｣
｢そうかだったら今から行くか｣
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