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耕輔率いる兵五千が、敵側面へ攻撃が始まった・・・敵としては、全面に集中していた分、側面からの攻撃には手薄にして所を着かれた・・・
「どけ!!!」
「ぐは。」
「邪魔だ!!!」
「ひ、ひぇ。」
「指揮している武将、ば、化け物だ!!」
騎兵の特性である機動力を活かした強襲は、敵側面を崩しつつ、敵本営に迫りつつあった・・・
「ちぃ、本営の守りが堅いな。切り崩すのがキツい。」
敵直属隊と交戦状態に入ったが、切り崩す事が出来ずにいた・・・
それを見ていたヴァルキリー将軍は・・・
「流石の耕輔も上手くいかないわね。」
「考えようには、耕輔さんだからこそかも知れませんよ。他の者なら、そこまでは行きませんよ。」
「耕輔の部隊が孤立しつつあるね。我が軍も総攻撃を掛けて、一気にけりをつけるわ。」
「分かりましたわ。全軍に総攻撃の合図ですね。」
ヴァルキリー将軍の合図により、勝負に出た。馬騰陣営とレイジ陣営の差は明らかだった・・・かたや、天下統一を賭けた戦いで士気は最高潮・・・かたや、陣営の存亡を賭けた戦いで賭ける意気込みが違っていた・・・
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