春の日の下で

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どうやら少しは見方を変えてくれたらしい。 今度は面と向かって普通に話してくれた。 警戒レベルで言えば変質者から一般人くらいには下がっただろうか。 「もし違ってたら失礼ですけど…バス乗り過ごしちゃったんですよね? 「あらら、見られてたんだ…。うん、そうだよ。この通り、綺麗に乗り過ごしちゃったんだ」 恥ずかしさから苦笑まじりに返すと、 「運が良いですね。次のバス、もう来ますよ」 と、微笑みながら教えてくれた。 あれ?でも、おかしい…だって次のバスは… 「時刻表には次のバスは20分後って…」
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