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「俺は、自分で手一杯なんだよ、余計な荷物はゴメンだ!」
腕を組み、子供のようにふんっと外方向く。
草野が残念そうにため息を吐いたのが、空気の振動で伝わってきた。
………視線が痛いんだよ。
無言で見続けんな。
あ~っ!!!もう!!!
視線に耐えられずだんだん奥歯を噛み締める。
悔しいったらない!
そんな弱られるとさ!お前等が言うように、俺は人として罪悪感がでて、バカだと思うのに放っておけないんだよ!!
腹立たしい。
こいつらの思い通りなんて面白くないのに!
「もういいよ!!!」
俺の顔は耳まで赤い自覚がある。
「なってやればいいんだろ!?」
孝の同室!
俺の傍にいたい奴はいればいい。
だからって特別なことはしない、期待どおりになるとか思うな!!
後でダメだったって言っても俺の責任じゃない、お前等が勝手に期待しただけだからな。
でも…
でもな?
俺だって損得とか全く気にしてないわけじゃないんだよ。
見返りぐらい欲しーんだよ。
「お詫びとして、俺の食費解決法おまえらも考えやがれ!!!」
草野と日高見は突然の俺の言葉に意味が分からないらしく、ポカンとしていた。
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