序盤の情報はこの程度

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俺は、今自分が抱える悩みを一から全てぶちまけた。 説明が終わっても、日高見はまだキョトンとしている。 しまいには 「そんな事?」 とほざきやがった!! 「そんな事だと!?俺には大問題なんだよ」 掴み掛かってガクガク揺さぶる。 日高見は慌てて逃れて、乱れた服などを整える。 「ごめん…でも簡単だったから、ねぇ?」 草野に同意を求めると当然だと頷いた。 「奨学金取ればいい、それに二年に進級するときに特待生テスト受けてみればいいし」 「だから俺は頭悪いんだって」 自分で言うのも悲しいけどな。 「一年時の奨学金の参考にされるのは中学時代の内申書じゃなかったっけ?」 内申書…結局頭良くないと内申書も良くないんじゃないのか? 「相模…先生受け良さそうだし、授業態度とかは真面目そうだもんな」 成績じゃないのか?そういうもんなのか? 「奨学金は後から返さなきゃ行けないから特待生の方がいいんだけどね」 日高見は残念そうにため息を吐く。 「今年度の試験は終わっちゃってるし来年のを待つしかないね。この学校金持ち多いし受ける人少ないから確率高いよ」 と…特待生…。 この学校選んだの俺じゃないから全く知らなかった…。
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