序盤の情報はこの程度

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「特待生は授業料全額免除だから、その浮いた分仕送りを増やしてもらえば生活出来るんじゃない?」 それってかなり浮くんじゃ… なんとか生活出来そうな気がしてきた。 「バイトしないで食費だけくらいならそれでなんとかなるだろ」 食費なんて自炊しなくても貧乏舌の俺なら月3万もあれば充分だ。 食費どころじゃなく生活出来てしまう。 バイトは急いで始めなくても良さそうだ。 「放課後空いた時間は勉強に回せば付いていけないことないだろ」 そっちの問題もあった… それだけでなんとかなるか? 自信はない。 俺の要領のなさは半端ないから、勉強の時間あってもどこまでいけるか… 「僕も草野も教えれるトコは手伝うし…」 その言葉にがバッと顔を上げ目を輝かせる。 「持つべきは友達だな!!」 二人の手をまとめて握りこむ。 悩みがすっかり解決した俺は、残っていた食事をかっこむと、 「さぁ、次の授業も頑張るぞー」 と軽い足取りで食器を返却しに行くのだった。
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