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寮に帰りドアを開けると、孝が目の前にいた。
その姿を認めて、一気にテンションが下がる。
…忘れてた、こいつと同室だったんだ。
表情がなくなってしまう。
「なんで玄関で待ってんだよ」
帰った早々、顔合わせたくないんだけど!
邪魔だとばかりに顔を歪ませてから、横を擦り抜ける。
自分の部屋に入っていき、テーブルに資料の入った封筒を置く。
孝はそんな俺の後をピッタリ着いてくる。
ニヤニヤして何が楽しいんだか…ため息が出る。
「さっきの質問だけど」
荷物を片付け一段落した俺に声がかけられる。
訝しげに顔を向ける。
質問…?
俺、したか?
帰ってからを思い出し、あぁ、なんで玄関で待ってるか…かと思い当たる。
「お前になんか届いてたぞ」
ちゃんと理由があって俺を待ってたのか…。
来い来いと手で招かれてリビングに行くと段ボールの小包みが届いていた。
伝票には母の名前が書かれてあった。
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