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俺の言葉に、孝はにっこり笑って、大きな手で俺の頭をポンポンと叩いた。
「感情は意志でどうにもなんねーだろ」
だから好きをやめられないし…俺にも無理に好きにならなくていい…ってこと?
やってる事は強引なくせに…意志は尊重してるわけか。
こういうとこ、悪い奴じゃないんだよな…
それは俺だって分かるから、草野たちみたいに友達でいいなら歩み寄れる。
だけどなんでキスとか…恋人を求めるんだろ?
それはやっぱヤダ。
想像して鳥肌が総立ちだ。
あ~キモい。
ないな、やっぱない。
なら、俺を諦めてもらわなきゃいけない。
どうやったらいいのかね?
孝にいい人が現れるのが一番だよな。
ぶつかってきた来る人が好きみたいだから年上の女性とか探してみればいいのに。
あいにく、俺には紹介できるような知り合いは居ないけどな。
先が思いやられて、またため息を吐いてしまった。
バラ色の高校生活を夢見てたのに、バラはバラでも薔薇かよ…。
なんて、面白くない事を思いついてガックリとうなだれた。
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