序盤の情報はこの程度

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「寝不足っぽかったし、顔が少し赤かったし、やらしいこと考えてる顔だったから、つい」 アハハと笑って言っていることは外れてはないが、なんでそこからヤったかどうかって発想が出てくるんだか。 「草野のへ~んたい(棒読み)」 「否定はしない」 しないんかい。 キリっとどや顔で言い切られたらいっそ清々しいよ…。 きちんと孝とは何もなかった事を説明してから1限目の準備をはじめる。 すると日高見が寄ってきて一冊のノートを差し出す。 首を傾げながら受け取ると、 「昨日の授業まとめといた」 !? あなたは見た目だけじゃなく中身も天使か!? バラバラめくる。 ノートにはきれいな字で細かいとこまで説明が足されていた。 あまりの丁寧さだ… 「大変だったろ?ありがとな」 「ううん、僕が復習するついでだから」 なんて良い奴!! 草野も見習え。 「…ところで、イロケが出てる気がするんだけど、昨晩水沼先輩に食べられちゃった?」 日高見!?お前もかーー!! 可愛い分、無邪気な分、ダメージでかいぞコノヤロー。
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