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日高見にも何もなかった事を笑顔で諭す。
前の席から『日高見には優しい!贔屓だ』という不満には舌を出して返す。
可愛さが違うからしょうがない。
こうしてはじまった学校3日目は快調だった。
授業の不安も日高見のノートのおかげで随分なくなった。
分からないとき捲るだけで説明が出てくる、辞書みたいだ。
日高見参考書が出たら売れるぞ。
二人には授業が終わるとすぐに分からなかったところを質問した。
説明は日高見がうまいが、頭がいいのは意外にも草野だった。
ただ、教えるのは向かないから、難しい問題は草野が日高見に教えて、さらに日高見が噛み砕いて俺に教えてくれた。
お金の問題もなくなったし、孝ともなんだかんだで仲良くやっていけそうだし。
前向きにこれからの事を考えていけそうだ。
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