序盤の情報はこの程度

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次の日も、日高見は当然のようにまとめてきてくれた。 もしかして毎日してきてくれるのか? さすがに負担じゃないかと、申し訳なくなるが、日高見は『本当に復習のついでだから』と気にしない。 今日は金曜で、明日は休みだからと日高見と草野と放課後に一緒に宿題をした。 週末用の宿題は各教科出ていたが、分からないトコはすぐ質問できたし、今までの自分じゃ考えられないくらい出来た。 2人に感謝して部屋に戻ると、いつものように孝が出迎えてくれる。 「おかえり」 「おう、ただいま」 寮では時間があったら孝と自然に話した。 孝が話し掛けてくるって事もあるが、気が合うのかもしれない… 孝は…この学校に通っているが、おぼっちゃま…って訳ではない。 普通の話が通じるのだ。 例えば俺に母から送られてきたレトルト食品で、レトルトカレーならあの商品が好きだとか、ホントくだらない言い合いが出来た。 多分草野に言っても『レトルト食ったことない』と通じないだろう。 今日もインスタントのカップ麺を食べていたら、目を輝かせ 「新商品じゃん、一口くれ」とせがまれた。 「意外と濃かった」 俺は箸で一口分摘んで差し出す。 孝が食べおわると 「ナチュラルにあ~んしてもらえるなんて、やっぱ俺のこと好きだろ?」 してやったりの顔に、カッと赤くなる。 そういえば…全く意識してなかった、不覚。
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