ベタな展開

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目が覚めても慌てなくていい土曜日。 起きてもゴロゴロしていたくてベッドの上で携帯をいじくる。 天気は晴れ…か。 まだゆっくりしたいけど、昼からは出かけようかな。まだ一週間経ってない生活だが、必要なものなどがいくつか出てきていた。 そういうのを買いに行きたい。 買いたいものリストを忘れないよう携帯に打ち込む。それが終わってからやっとベッドから抜け出す。 着替えてカーテンを開ける。 日差しに、部屋の埃が舞っているのが反射する。 …掃除もしなきゃな。 「…まずは腹ごしらえだ」 と部屋のドアを開けると同時にハグがきた。 …心臓に悪いほどびっくりするのでやめてくれ。 「まずはラブチャージしないとな」 「うわ、キモッ」 冷たく振り払って振り返ることなくキッチンへ向かう。 もう孝のことを頭から消し、トーストのことしか考えてない。 バターか…チーズか…迷うな。 「もう少しかまえよ」 後ろから抱き締められるが気にせず作業を続ける。 「近い、ウザ…」 罵倒が続かない。 抱き締めから、締めオンリーにシフトチェンジすんなよ。 く、苦しい… 何気なく腕に力を込めるな!! 「あんま酷いこと言うと口塞ぐぞ」 臭い台詞を俺相手にはかないでくださーい。
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