ベタな展開

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お姫さま抱っこやデートは嫌だが… まぁ、でも買い物は行く予定だったし、 ここら辺の店まだよく知らないし…案内させるか? じっと見つめると、座っている俺は必然的に上目遣いになる。 俺がやっても可愛くないはずだが、たまには媚びるのもいいだろう。 「荷物持ちしてくれるんならいいよ♪」 目をキラキラさせて首を傾げた。 自分でやって後悔した。 鳥肌総立ちだ。 おい、そこ! 仮にも俺が好きなくせに爆笑してんじゃねーよ。 孝とふざけながらも出掛ける準備をすませ、昼前に孝と外に出た。 掃除などをして昼から出てもよかったのだが、昼ご飯作るのが面倒だったので、せっかくだから何か食べに行くことにしたのだ。 「定食とかガッツリ食いてー」 ご飯と味噌汁、随分食べてない。 昼なんにするかの話になり俺は自分の希望を伝える。 「ちょっと遠いけどワンコインでメニュー豊富なとこあるぜ」 「まじ!?行く行く」 「…どうせならエロく言ってほしい台詞だな」 「下ネタお断り」 こいつの頭の中はそればっかかよ! まぁ…楽しいけどな。 「うまい!」 迷うようなメニューの中からサバミソ定食にしたが旨い! 「だろ?」 店はふるっちーし狭いけど、安いしボリュームもあるし、全メニュー制覇しに通いたいくらいだ。 この懐かしい雰囲気、あの学園のなかじゃ絶対味わえない庶民感。 「は~落ち着く」 俺は感動しながら定食を味わった。
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