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中に入ると女の子がベッドの上で本を読んでいた。
年下って情報があったから可愛い子を予想してたけど…
さすがはイケメン孝の妹…キレイ系だ。
俺より年上に見えるのが悔しい。
物音に気が付いて優ちゃんが顔をこちらに向ける。
目力が強くて圧倒された。
しかし、優ちゃんは頬を膨らませ、途端に年相応の幼さになる。
「もう、いつもノックぐらいしてって言ってるでしょ!」
「ま~た、腐った本読んでたのかよ…」
?本が腐るのか?
分からず首を傾げる俺に気が付き、優ちゃんは慌てて読んでいた本をシーツの中に隠した。
「えへへ、こんにちわ」
分かりやすく誤魔化してる。
なんか可愛いな。
追求されたくないみたいだし、知らない振りするか。
「こんにちは、えっとお兄さんのルームメイトになった相模閑です」
「え!?」
驚いて食い付いてくる。
「お兄ちゃんにルームメイト!?今までいなかったのに!?てか、連れてくるってどれだけ仲良いの!?」
あぁ、確かに珍しい存在だよね。
でもさすがにあなたのお兄さんに迫られているとは言えま…
「今口説いてるとこ」
「ヒョ~!!」
何正直に言ってんだよ!!
驚き過ぎて変な声出してるじゃん。
俺はなんとか冗談にしようと焦るが、
「お兄ちゃんグッジョブ」
心配も虚しく、奇声は喜びの叫びだったことを力強く立てた親指が語っていた。
妹ー!!
兄妹揃って変だー!!
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