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散歩と言う名の逃避行
優しい暗さと満月
夜に綺麗に輝いていた
上向き加減 目線は月のクレーター
泣きべそ跡顔拭う手
近い月に夢を馳せて 地球からの逃避行
遠くから地球の父母参観
優しい光りの中で愚痴をこぼして
何も言わない月の寂しさと優しさを
僕は優しいと思っている
歩きまわって いつもの公園
疲れた足休みたいブランコへ
変わりはしない月の優しさ
下向き加減 暗さを照らす
昼間の雨の水たまりの月
君はどこにでも居るんだねと 微笑んでた
遠い月に夢を馳せて
地球への帰還指令
お帰りと僕を呼ぶ人の声
月とお別れの挨拶を
声の聞こえる場所へ行こう
月と違う優しさを持つ人の場所へ
さよならの声を聞かせよ
次逢うとき時は君がかけ始めた時
僕は知っているから
君は欠けてなんかいないことを
見えてないだけであるから
その優しさを
光らなくとも見えなくとも
僕は知っているから
来た道後戻り
僕の後ろから君は
何も言わず
僕を覗いていて
僕は声の聞こえる場所へ
見えなかった優しさの場所へ
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