無駄な自己紹介

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「だから遠慮するよ。 そんなめんどくさいこと」 「遠慮すんなっての!誰の為にやると思ってるんだよ」 今日はいつも以上に男勝り口調な幼馴染み名前を『ナノテクノロジー』は強引だった。 少し遡るとしよう…… 「今日、クラスで自己紹介やることになったぞ!」 「へ~」 家が近いので時々同じ時間に出たときはこうして一緒に登校する。 しかし、今回は幼馴染みが家の前で待ち伏せをしているという警戒レベル4の状況だ。 そして今言われるであろうことをオレは予測して…… 「てことでお前も「拒否権を発動する」」 …………………… 「拒否権を行使する」 拒否権発動を拒否権行使されて拒否された。 「…………実は母さんが入院しててもう助からないかもしれないんだ」 「今考えただろ」 「……………ゴホッゴホッ あ~、こりゃ風邪かもしれん いやひょっとしたらまだ未確認の新しい病で今すぐ学校を休んで……」 「お前が病気の時はいつもと違って声がウルサイって特徴があるんだぜ?」 「………………チッ」
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