無駄な自己紹介

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「これを見な!」 そこには先ほど一緒に登校していた幼馴染みが捕らえられていた。 「コイツの命がどうなってもいいのか?」 フッフッフと吐き気を催す不気味な笑い声をするアホ 「す、すまない……油断した」 幼馴染みは申し訳ない感じ顔をしているがその心はオレだけがわかる。 アホと同じく笑ってる 「さぁ。この小娘の命が惜しかったら自己紹介するんだ」 「アタシのことは気にするな!構わず行け!」 なんだこの三文芝居…… そして教室以外どこに行けと? 楽しくて演技に熱が入ってきた二人にオレは秘技を使うことにした。 「丁度いいところに助けに来てくれたな!」 「え?」 オレは手近にいた人物(ああああ)を会話に引き込みヒーローっぽい立ち位置に確立させた。 これぞ秘技『全部人に押し付ける』 「さぁあの悪党を倒してナノテクノロジーを救うんだ!」 一瞬クラス全員がナノテクノロジーに反応したがそんなことは気にしちゃいけない。
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