悪夢再び?

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「ぐっ…! 私に触る…な…!」 あの悪夢が甦ったのか と思ってしまう。 私は佐伯に 強姦された時を 思い出した。 何故そんな事を 思い出しのか、だと? 私は今まさに、 見知らぬ男に 襲われているからだ。 「き…さま!! 止めろと言って いるだろう!!」 男は私の股間を左手で まさぐりながら、耳に 熱い吐息をかけてくる。 何故逃げないのかと 誰もが思うだろうが、 この男、細身なくせに 結構力が強い。 頭の上で右手だけで 束ねられ、動けない。 「佐伯さんに見られたら 困るから?」 「なっ…!?」 奴は私と佐伯の関係を 知っているらしく、 ニヤリと口角を上げた。 「佐伯さんに知られるの、 怖いでしょ?」 「だ、誰が… 佐伯なんかとっ…!! 貴様は何者だ!? 名前を言えっ!!」 私が体をよじりながら そう叫ぶと、男は 耳たぶを噛んできた。 「ん…!!」 「酷い…。覚えてないの? …ふーん。そっちが その気なら、それでも いいけど。」 男は吐き捨てるなり、 キスをしてくる。 「ふ…、やめっ…!」 男は舌まで絡め、 吸ってくる。 心は拒絶しているのに、 体が熱を帯びてしまい 頭がおかしく なりそうだった。 佐伯の顔が脳裏に チラリと浮かび、 こんな事をされたと 言えばどんな仕打ちが 待っているかわからない。 きっと強姦を何故 受け入れてしまったのか、 とあの鋭い瞳で 私を睨み殺すだろう。 私は知らぬ間に 涙を流していた。 「ん…。そんなに 良かった?」 男は口を離し、 イカレたことを聞く。 「わた…しは、 貴様なんかに…屈しない!!」 私は思いきり 奴を睨み上げた。 「まだキスしか してないのに 勃ってるけど?」 男は私のそれを 激しく上下に扱いた。 「うっ…!んくっ…! はな…せ…!!」 私は必死に首を振ったが 抵抗も虚しく、 止める気配は無い。 だが、男は 手の動きを遅くし 撫でるような 動作をし始めた。 「五月蝿い口は 塞いじゃおっかな。」 私はまたキスをされると 思い、唇をつぐんだが 男は私の頬を掴んで ジッパーを下ろし、 自分の股間に引き寄せた。 「くっ…。 その手を離せ!!」 私は力の限り奴の 胸板を押し退けたが、 びくともしなかった。  
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